婦人科-千葉徳洲会病院

婦人科

Gynecology

女性特有の悩みに寄り添い
専門家としてサポート

婦人科とは
About Gynecology

婦人科では、毎年50件を超える子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの方々の治療を行っています。また、希少がんである外陰がん、子宮肉腫についても数多くの治療経験があります。
全世界で最も実績のある最新の手術支援ロボット「da Vinci(ダビンチ)Xi」を活用した高度で低侵襲な手術を行い、女性のライフステージに応じた最適な医療をご提供しています。
子宮筋腫・子宮内膜症・子宮ポリープ・子宮下垂・子宮脱などの子宮疾患、卵巣嚢腫、月経異常や月経前症候群(PMS)、おりものの異常などの婦人科疾患にももちろん対応しています。低用量ピルの処方のご相談も可能です。女性のあらゆる健康課題に対し、専門医が丁寧かつ包括的にサポートし、早期発見、早期治療に努めています。

担当医・診療時間は都合により変更する場合がございますのでご了承下さい。

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胸部レントゲン画像

婦人科腫瘍について
About Gynecological Tumors

女性特有の臓器である「子宮・卵巣・卵管・外陰部・膣などに発生する腫瘍のことを指します。腫瘍には命に関わらない良性のものと悪性(がん)のものがあり、早期の発見と適切な診断が非常に重要です。
当院では、婦人科がんの専門医が在籍しており、最新の診断技術と治療法を用いて対応しています。
・定期的な検診(がん検診)
・超音波やMRI、腫瘍マーカー検査などによる精密診断
・手術、放射線治療、化学療法、分子標的治療などの集学的治療
・ロボット支援手術「ダ・ヴィンチ」などの低侵襲手術
「婦人科がんは早期発見・早期治療が何よりも大切」です。少しでも不安な症状がある方や、検診をしばらく受けていない方は、どうぞお気軽にご相談ください。

毎日受付047-466-7111

手術支援ロボット
“da Vinci Xi(ダ・ヴィンチXi)”
を使うメリット

傷口が
小さい
出血量が
少ない
身体機能の
温存が可能
痛みが少なく
退院・復帰が
早い

“ダ・ヴィンチXi”についての詳細はこちらから

ダ・ヴィンチXi

診療科実績
Clinical Department Performances

■ 婦人科手術件数
術式 2023年
(2023/1/1~12/31)
2024年
(2024/1/1~12/31)
腹腔鏡下手術 123 106
ロボット支援下手術(子宮体癌、子宮脱) 15 10
悪性腫瘍手術 108 34
その他手術(腟式・開腹手術) 33 22
総手術件数 190 172

主な対象疾患
Target Diseases

子宮体がん

子宮体がん

子宮体がんは、子宮内膜から発生するがんで、「子宮内膜がん」とも呼ばれます。50~60代の女性に多く見られ、初期症状として不正出血が現れることが特徴です。閉経後の出血は特に注意が必要です。
当院では、がんの進行度や患者さまのご年齢・ご希望に応じて、手術を中心に、放射線療法や化学療法などを組み合わせた治療をご提案します。手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いた低侵襲手術にも対応しており、身体への負担を軽減した治療を行っています。
不正出血や下腹部の違和感など、少しでも気になる症状があれば、お早めにご相談ください。早期発見・早期治療が何よりも大切です。

遺伝性腫瘍

遺伝性腫瘍(HBOC、リンチ症候群)

がんの多くは偶発的に発症しますが、一部のがんは遺伝的要因によって発症リスクが高まることがあります。こうしたがんを「遺伝性腫瘍」と呼びます。代表的なもので、HBOC(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群)、リンチ症候群(遺伝性大腸がん・子宮体がんなど)があります。特定のがんが家族内で繰り返し発症する傾向があり、比較的若年でがんが発症することもあります。
遺伝性腫瘍のリスクは、ご自身だけでなくご家族にも影響する可能性があるため、早期の正確な把握と適切な対応が重要です。ご家族にがんの既往が多い方や、若年でがんを発症された方は、一度ご相談ください。

卵巣/卵管/腹膜がん

卵巣/卵管/腹膜がん

卵巣がん・卵管がん・腹膜がんは、いずれも骨盤内で発生し、類似した特徴をもつ婦人科の悪性腫瘍です。初期段階では自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。腹部の張り、下腹部痛、食欲低下、体重減少などの症状が現れた場合には、速やかな検査が必要です。
治療は、手術療法(がんの切除)と化学療法(抗がん剤)を組み合わせた集学的治療が中心です。再発しやすいがんですが、当院では遺伝子検査等を行い、治癒を目指した治療を行っています。不安な症状がある方、ご家族に婦人科がんの既往がある方は、お早めにご相談ください。早期発見・早期治療が治療の鍵です。

  • 子宮肉腫
  • 子宮頸がん
  • 外陰がん・膣がん

など

更年期障害について

年齢に応じて、体と心にさまざまな変化が起こります。
下記のような症状の方はお気軽にご相談ください。

顔のほてり症状
(ホットフラッシュ)

突然顔や首が熱くなる感覚があり、赤みを帯びたり汗をかいたりします。短時間で治まりますが、繰り返し起こるのが特徴です。

汗をかきやすい

特に夜間や突然の発汗が多く、衣類や寝具が濡れて不快になることもあります。ホルモンバランスの乱れが原因です。

動悸、息切れ

軽い運動や安静時でも心臓がドキドキしたり、呼吸が苦しく感じることがあります。自律神経の乱れが関係しています。

耳鳴り、めまい、吐き気

周囲の音が聞こえにくくなったり、ふらつきや気持ち悪さを感じることがあります。脳や内耳の血流変化が影響します。

疲れやすい

十分に休んでも疲労感が抜けず、日常生活に支障をきたすことがあります。体力の低下だけでなく精神的な疲れも関与します。

肩こり、関節痛、腰痛

筋肉や関節のこわばり・痛みが出やすくなります。女性ホルモンの減少による血流や代謝の変化が影響しています。

不眠、意欲の低下

寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めることがあります。眠れないことで気分の落ち込みややる気の低下にもつながります。

イライラする

ちょっとしたことで怒りっぽくなったり、気持ちのコントロールが難しくなります。ホルモンの変動が感情に影響を与えます。

脱力感、やる気がない
(うつ状態)

体に力が入らず、何をするにも気力が出ない状態です。うつ症状と似ており、見分けがつきにくいこともあります。

低用量ピルについて

低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンを主成分としたお薬です。避妊効果だけでなく、月経痛の軽減や肌荒れの改善など、さまざまな症状に効果があるとされています。
当院では複数の種類の低用量ピルを取り扱っており、中には後発医薬品(ジェネリック)のピルもご用意しています。以下のような症状でお悩みの方は、ご相談ください。

  • 強い月経痛があり、日常生活に支障が出ている
  • 毎月、腹痛・腰痛・頭痛などがあり、鎮痛剤が手放せない
  • 月経前になると、気分の不安定・強い眠気・むくみなどがつらい
  • ニキビがなかなか改善されない
  • 肌荒れが気になる

婦人科一般診療

月経異常

月経異常には、周期の乱れ・生理痛・月経前症候群(PMS)・出血量や期間の異常などが含まれます。これらの症状は日常生活にも大きな影響を及ぼします。当院では、一人ひとりの症状に応じて、鎮痛薬・低用量ピル・などを用いた治療を行っています。

不正出血

月経時以外にみられる性器出血は「不正性器出血」と呼 ばれます。多くは一過性のホルモン変動によるものですが、中には治療が必要な場合もあります。特に閉経期の出血は、がんの可能性を含むため、早期の検査と診察をおすすめしています。

子宮内膜症

子宮内膜症では、生理中の強い下腹部痛や腰痛が現れるほか、性交時や排便時の痛みを伴うこともあります。診断には内診や超音波検査、血液検査、必要に応じてMRIを行い、卵巣腫瘍や子宮腺筋症の有無を確認します。

子宮筋腫

子宮筋腫は無症状のまま経過することもありますが、できる場所によっては生理痛・出血過多・不妊の原因になることもあります。治療は年齢や妊娠希望、自覚症状に応じて薬や手術を行っています。

おりものの異常

おりものの増加・におい・かゆみなどの症状がある場合、カンジダ膣炎や細菌性膣症、性感染症の可能性があります。当院では症状に応じて必要な検査を行い、適切な治療を行っています。気になる症状がある際はご相談ください。

月経移動

旅行や試験、スポーツ行事などと月経が重なる場合、ピルの服用によって月経の時期をずらすことができます。1日1回の内服を数日間続けることで、計画的に月経のタイミングを調整することが可能です。お気軽にご相談ください。

医師のご紹介
Our Doctors

山下 修位-千葉徳洲会病院
DOCTOR

婦人科部長

山下 修位[常勤]

Nobuhiko Yamashita

◎専門分野

婦人科

◎資格

・日本産科婦人科専門医
・日本がん治療認定医
・日本女性医学学会認定女性ヘルスケア
 専門医
・日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医

◎略歴

2010年大分大学卒業

野坂 和外-千葉徳洲会病院
DOCTOR

婦人科医師

野坂 和外[常勤]

Kazuto Nosaka

◎専門分野

婦人科

◎資格

・日本産科婦人科学会専門医・指導医
・日本がん治療認定医
・日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医

◎略歴

2009年浜松医科大学卒業