センター・コメディカル

緩和ケア

Palliative care

Palliative care

緩和ケアとは
About palliative care

■緩和ケアの定義

緩和ケアとは「重い病を抱える患者様やそのご家族一人ひとりの身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア」のことです。緩和ケアは、がんが進んでから受けるものではなく、病気がどういう段階であっても、苦しいこと・つらいことがあれば、がんの治療も受けながら緩和ケアを受け、苦痛を和らげることが大切です。

ホスピス緩和ケアの理念・
コンセプト・基本方針
Palliative Care Room: Philosophy, Ethos and Policies

■コンセプト

私らしく・満たされて・感謝とともに

■理念

私たちは、おもてなしの心を大切に、患者様とご家族の皆様が「体や心の痛みが和らいで、自分らしく、満たされて、感謝の心と一緒に、大切な時間を生きられる」ように支えます。

■基本方針

  • 1.全人的(身体的・精神的・社会的・スピリチュアル)苦痛が緩和され、その人らしく過ごすことができるように、希望される場においてホスピス緩和ケアを提供します。
  • 2.患者様とご家族のQOLの向上のために、他職種の職員とボランティアでチームを構成し、互いに協力してケアを提供します。
  • 3.愛する人を失う悲しみと、それによりおこる心身の反応を理解し、ケアを始めた時から死別後まで、ご家族への支援を行います。
  • 4.生命を尊重し、死を自然なことと認め、無理な延命や意図的に死を招くことはしません。また、病気の診断初期からケアを提供し、病状に良い影響を与え、最期まで、生きる希望とともに寄り添い支えます。
  • 5.さらにより良いホスピス緩和ケアの実践、研究、教育を進めます。

がん拠点病院を目指して
Specializing in Cancer Treatment

ちばとくでは、がん拠点病院を目指し核医学診断、放射線治療や緩和ケア病棟を設け、検査・手術・化学療法・放射線治療・緩和ケアまで全てのがん治療を完結できる充実した医療体制を整えています。
当院では緩和ケア外来・緩和ケア病棟を完備し、患者様とご家族の体と心の両方の辛さを和らげます。医師・看護師・社会福祉士などのチームで“自分らしい生き方ができる”お手伝いをいたします。

包括的緩和ケアシステムの概要
Comprehensive Palliative Care Overview

当院では、病棟でも外来でも在宅でも緩和ケアが受けられます。また専門的な緩和ケア病棟もあります。
まずは、がん緩和ケア相談支援室にご連絡ください。

2014.7 現在

千葉徳洲会病院 包括的ホスピス緩和ケアシステム

がん緩和ケア相談支援室(がん相談支援センター)のご案内
Cancer Palliative Care Consultation Support Room (Cancer Consultation Center)

■がん緩和ケア相談支援室の内容

がんになると体のことばかりでなく、治療上に悩みやこころのつらさ、さまざまな生活上のことなど、心配ごとがでてきます。
当院には、そのような心配ごとのご相談をお受けするために「がん緩和ケア相談支援室」があります。がんに関することや緩和ケアに関して、相談員が患者様やご家族と一緒に病気や生活のことを考え対応します。お気軽にお声がけください。

1

がん相談

がんやがん治療についての情報がほしい、セカンドオピニオンにかかりたい、がん患者会やサポートグループの情報がほしい、治療や今後のことをどうすればいいか悩んでいるなど、がんに関する情報、悩みや相談に対応します。

2

緩和ケア相談

がんによる体や心のつらい症状を何とかしてほしい、緩和ケアを知りたい、各地域でどこで緩和ケアが受けられるか情報がほしいなど、緩和ケアに関する情報、悩みや相談に対応します。

3

当院での緩和ケア受診・入院の受付窓口

当院で緩和ケア外来への通院、緩和ケア病棟への入院、在宅緩和ケアへの調整、または一般病棟で緩和ケアを受けたいなどの希望のある方は、当がん緩和ケア相談支援室にご連絡ください。

■がん緩和ケア相談支援室フロアガイド

当院2階 正面エレベーターを降りてすぐ左側

がん緩和ケア相談支援室

がん緩和ケア相談支援室

■がん緩和ケア相談支援室の受付時間について

受付時間
月曜日~金曜日 
午前:9時~12時 午後:1時~5時
休日
土・日・祝日、12月31日~1月3日

緩和ケアチームのご案内
About The Palliative Care Team

■当院緩和ケアチームの体制と活動

当院緩和ケアチームには、日本緩和医療学会認定医、がん対策基本法に基づく緩和ケア研修会受講を終了した医師、日本看護協会認定緩和ケア認定看護師、リンパ浮腫療法士、がん薬物療法認定薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士がいます。
定期的なスクリーニング活動と週1回のチームカンファレンスを行いながら、院内からのコンサルテーションには随時対応して、活動をしています。

■緩和ケアチームの対象患者様

がんと診断された当院入院中もしくは外来通院中患者様で、

1
体のつらさ(痛みやその他の身体症状がある)や心のつらさのある方
2
経済的な問題や社会支援を必要とされている方
3
治療方針や療養先の選択で悩んでいる方

■緩和ケアチームへの依頼の仕方

緩和ケアチームの介入希望のある方は、お近くのスタッフまたはがん緩和ケア相談支援室(がん相談支援センター)にお問い合わせください。現在、治療を受けている主治医の許可を得た上で、チームサポートを行います。

当院緩和ケアへのお問い合わせ・申し込み方法をご参照ください。

当院緩和ケアへのお問い合わせ・申し込み方法

在宅緩和ケアのご案内
About In-home Palliative Care

■在宅緩和ケアとは

在宅で療養している患者さんに対する緩和ケアのことです。がんに伴うさまざまな問題(痛み、不快な症状、家族との関係、精神的不安、経済的不安など)に対して、在宅でも患者さんが療養しやすい環境を整えるという観点で、医療的な面だけではなくさまざまな視野から総合的に支えていきます。
自宅で、あるいは慣れ親しんだ地域の介護施設で、医療保険と介護保険を利用し、緩和ケアを行う訪問診療医や訪問看護師や地域の調剤薬局による在宅医療と、ケアマネージャー、訪問入浴、訪問介護などの介護サービスを受けながら、最期まで安心して自宅で過ごすことも可能です。(途中で緩和ケア病棟への入院に切り替えることも可能です。安心して在宅主治医にご相談ください。)
「家に帰りたい」「慣れ親しんだ家で、地元で過ごしたい」という思いがあれば、医療職、介護職がチームを組んでサポートします。
当院はそうした願いに応えるために、緩和ケアを行っている在宅医療機関等と連携し在宅緩和ケアを実施しています。

■当院で在宅緩和ケア調整を希望されるときは

当院緩和ケアへのお問い合わせ・申し込み方法をご参照ください。

当院緩和ケアへのお問い合わせ・申し込み方法

■在宅緩和ケアの体制と当院の役割

当院は、在宅緩和ケアへ移行調整をしたり、在宅緩和ケア中の患者様のレスパイト入院や緊急入院を受け入れる後方支援病院としての役割があります。

在宅緩和ケアの体制と当院の役割

緩和ケア病棟のご案内
About the Palliative Care Ward

■当院緩和ケア病棟の機能概念

当院緩和ケア病棟は3つの機能を持っています。

当院緩和ケア病棟は3つの機能

当院緩和ケア病棟では、ご本人ご家族がご一緒に、大切な時間をゆっくりと過ごしていただけるように、患者様ご家族のための専用キッチン、ご家族が宿泊できる家族室や付き添い寝具の貸出、家族浴室なども完備しています。またご家族については24時間面会可能です。

■当院緩和ケア病棟入棟対象者になる方

入院による集学的な緩和治療、専門的緩和ケアが必要な患者様
在宅緩和ケアへ移行調整の必要ながん患者様、また、在宅緩和ケア中の患者様でレスパイトケアでの入院やバックベッド緊急入院依頼の患者様

■入棟までの経過

がん緩和ケア相談支援室(がん相談支援センター)へのご相談

まずはお電話ください。

緩和ケア外来受診(入棟面談)

緩和ケア外来の予約はがん緩和ケア相談支援室(がん相談支援センター)にて受付ています。受診日までに診療情報提供書と検査データ・画像データをがん緩和ケア相談支援室宛にお送りください。

緩和ケア病棟入棟判定会議

緩和ケア病棟 入退棟基準

入棟の順番が来次第、緩和ケア病棟入棟(入院)

■スタッフ体制

当院緩和ケア病棟スタッフは、日本緩和医療学会認定医、日本看護協会認定緩和ケア認定看護師も勤務しております。また、薬剤師・管理栄養士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士も関わりながら、チームで患者様・ご家族をサポートしていきます。またイベントボランティアが活動してくださったり、必要時には宗教家の方に介入していただくこともできます。

在宅緩和ケアの体制と当院の役割

■フロアガイド

8F

緩和ケア病棟

在宅緩和ケアの体制と当院の役割
スタッフステーション
01 スタッフステーション
デイルーム
02 デイルーム
ボランティアルーム
03 ボランティアルーム
プレアルーム
04 プレアルーム
機械浴室
05 機械浴室
家族室
06 家族室

■入院費用

「緩和ケア病棟」の医療費は定額制(治療内容に関わらず1日の医療費が一定額に決められている)となっています。
入院30日以内の場合、医療費は1日5,207点※(52,070円)ですが、医療保険が適用されますので、3割負担の方は15,621円/日、1割負担の方は5,207円/日となります。その他に食事療養費や室料差額などの医療保険適用外の費用がかかります。
※31日以上60日以内の場合は1日4,654点(46,540円)、61日以上の場合は1日3,450点(34,500円)ただし、入院治療にかかる医療費(医療保険適用の費用)は、高額療養費制度の対象となりますので、一定額を超えた費用は返金されます。

入院費用(2018.4)点数改定で変更になっています。(税込)

1日当たりの入院料 30日まで 60日まで 61日以上
1割負担 5,207円 4,654円 3,450円
3割負担 15,621円 13,962円 10,350円

以上の他に、食事療養標準負担金があります。お使いの保険証の区分により1食につき460円、210円、160円、100円となります。

購入及び貸し出し品の料金(税込)

オムツ(Mサイズ) 165円/枚 ビックパット 99円/枚
オムツ(Lサイズ) 165円/枚 タオルセット 147円/日
尿取りパット 55円/枚 病衣 77円/日
ふとん一式 330円/日 ※宿泊されるご家族用

当院ではオムツは、基本的に各個人で準備していただいています。

70歳未満の方は予め「限度額適用認定証」を取っておくことにより、病院での支払いを高額療養費の上限額までとすることができます。
70歳以上の方は手続きをしなくても、病院での支払いは高額療養費の上限額までとなりますが、住民税非課税世帯の方は減額手続きをとることによって、より費用を抑えることができます。

■緩和ケア病棟へ入院するには

当院緩和ケアへのお問い合わせ・申し込み方法をご参照ください。

当院緩和ケアへのお問い合わせ・申し込み方法

病床のご紹介
Hospital Beds

一般二人部屋(差額ベッド料金なし)

一般二人部屋

個室A(8,800円[税込]/泊

個室

個室A(8,800円[税込]/泊

トイレ付

トイレ付

個室B(11,000円[税込]/泊

個室

個室B(11,000円[税込]/泊

トイレ
シャワー付

トイレ付

特別室(19,800円[税込]/泊

個室

特別室(19,800円[税込]/泊

トイレ
浴室
キッチン
大型液晶TV
ソファーベット付

当院緩和ケアに関する問い合わせ・申し込み方法
Palliative Care Inquiries and Bookings

TEL
047-466-7111(代表)
FAX
047-774-0404
受付時間
月曜日~金曜日 午前:9時~12時 午後:1時~5時
休日
土・日・祝日、12月31日~1月3日