呼吸器外科-千葉徳洲会病院

呼吸器外科

Respiratory surgery

QOLに配慮した
早期復帰が可能な治療を

呼吸器外科とは
Department of Respiratory Surgery

呼吸器外科とは、肺がんを主とした胸部疾患の外科治療を行う診療科です。
原発性肺癌(気管支や肺から発生した癌)、転移性肺腫瘍(多臓器癌の肺転移)、縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう:胸の中心部にできる腫瘍)、気胸(肺から空気がもれて肺が縮む病気)、胸壁腫瘍、重症筋無力症さらに胸の炎症疾患である膿胸(のうきょう)、壊死性降下性縦隔炎(えしせいこうかせいじゅうかくえん)などの外科治療および化学療法を行っております。
患者様の少しでも早い回復・復帰を目指した傷口の少ない手術を提案しています。

担当医・診療時間は都合により変更する場合がございますのでご了承下さい。

▼最新の外来担当表はこちらをご確認ください

胸部レントゲン画像

胸部レントゲン異常外来
Chest X-ray Abnormality Outpatient

肺癌を治すためには"早期発見"がとても大切になります。当院では胸部レントゲン異常外来を開設し、毎日受け付けています。胸部CT撮影を行い、2週間後にレポートと共に返信いたします。

毎日受付047-774-0489

医者の画像

担当医のご紹介
Introducing the Primary Respiratory Surgeon

担当医画像

ごあいさつ

2023年9月に開設以来早1年が過ぎました。おかげさまで多くの患者様に来院していただきました。 胸部悪性腫瘍や気胸を中心に一人一人の患者様の治癒と生活の質(QOL)維持を目指して検査・手術だけでなく 薬物治療を行っております。これまでの実績もぜひご覧ください。

副院長
関根 康雄[常勤]

  

経歴

1987年 3月
千葉大学医学部卒業

1987年 6月
千葉大学病院肺外科 研修医

1995年10月
米国インディアナ大学胸部外科 Research Fellow

2000年 1月
カナダトロント大学胸部外科 Clinical Fellow

2006年 4月
千葉大学大学院医学研究院胸部外科学 講師

2008年 4月
東京女子医科大学八千代医療センター呼吸器血管外科 准教授

2011年 4月
東京女子医科大学八千代医療センター呼吸器外科 教授

2015年 1月
東京女子医科大学八千代医療センター 副院長

2023年 9月
千葉徳洲会病院副院長,呼吸器外科部長,東京女子医科大学客員教授

資格

  • 呼吸器外科専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本レーザー医学会レーザー専門医
  • 日本外科学会指導医
  • DaVinciロボット支援下手術Certificate
  • 日本胸部外科学会認定医・指導医
表彰状の画像

受賞歴

2004年

Young Investigator Award
at American College of Chest Physicians

2010-2025年 連続選出

Best doctors in Japan

診療科実績
Clinical department results

2023年9月から2024年8月の1年間で手術200例以上、月30例を超える抗がん剤治療を行ってまいりました。
受診していただいた患者様の数も伸びており、地域に根差した医療が行えるようになっております。
平均在院期間は7~8日で推移しています。進行がんであってもがんの遺伝子検査を行い、適切な治療薬の選択と
さまざまな治療の組み合わせにより治癒症例も数多くみられています。これは千葉県でも上位に入る診療実績です。

外来入院患者数グラフ 切除方法別手術件数グラフ 化学療法件数グラフ 疾患別手術件数グラフ 手術アプローチグラフ

胸腔鏡手術4つのメリット

4 Advantages of Thoracoscopic Surgery

傷口が
少ない
(ポート孔2つ以下)
出血量が
少ない
(5~50ml)
痛みが少なく
退院・復帰が
早い
手術時間が
短く、負担が
少ない

ICG注入による蛍光ガイド下肺区域切除術
(蛍光内視鏡を用いた低侵襲手術)

多くの病院では、あらかじめ区域肺動脈が結紮された肺区域の血流欠損を蛍光描出するICG静注法を用いていますが、より精密に切断する位置を把握するため、「経気管支注入による近赤外線(NIR)胸腔鏡下肺区域切除」という新たな手術法(気管支内注入法)を開発しました。3D-CT画像を基にICGを目的気管支に注入し、術中に蛍光内視鏡で観察し、緑色に光った部分の境界線に沿って肺を切り込みます。画像シミュレーションによる忠実な肺切除が可能となっています。
ICG静注法は、切除部分以外が光るため多くが緑色に光り、患部が見づらいのが欠点でしたが、気管支内注入法はその逆で、患部が緑色に光るため、見つけやすくまた、温存する血管などを正確に見極めることができます。そのため、手術時間の短縮を図ることができ、肺癌や転移性肺腫瘍などに対する積極的縮小手術として効果的です。

右肺上葉区域切除予定範囲画像

肺癌標準手術:
胸腔鏡による単孔式肺葉・肺区域切除

ポート孔1つ(3.5㎝)または2つ(3.5cm+5mm)
平均手術時間2~2.5時間
出血量5~50ml

肺がんは早期発見、早期手術がとても重要なものになります。
腹腔鏡による単孔色肺葉・肺区域切除では、一般的な開胸手術やロボット手術に
比べてポート孔が少ないため、出血量や痛みなど患者様の負担を最小限に抑えることができます。
また、入院日数も短く、早期回復が見込める手術です。

肺癌手術の画像

近年10年間の手術件数

150~200件/年(うち肺癌 80~120件/年)

主な対象疾患
Target Diseases
原発性肺癌の画像

原発性肺癌

気管支や肺から発生した癌。肺癌の治療法は、病気の進行度(ステージ)と組織型により異なります。 当院では、早期がんから進行癌まで対象としています。手術・放射線・抗がん剤治療のすべての治療法に対応しており、これらの組み合わせにより根治を目指しています。 手術は、原則的に胸腔鏡(内視鏡)を用いた患者さんへの負担が少ない方法で行いますが、安全性を重視した術式選択を心掛けています。

転移性肺腫瘍の画像

転移性肺腫瘍

原発性肺癌とは異なり、他の臓器に発生した悪性腫瘍(癌、肉腫を含む)が肺に転移し形成された腫瘍のことを指します。通常、初期の段階では自覚症状はほとんどなく、検査で発見されることがほとんどです。 治療方針は原発腫瘍ごとに異なります。早期発見と、適切な手術や化学療法が重要になります。当院では他臓器からの肺転移病巣に対し、積極的に手術を行います。

     
気胸の画像

気胸

肺から空気がもれて肺が縮み、呼吸が困難になる疾患です。穿刺脱気やチューブ治療など保存的に治療した症例は再発率が高く、再発を考慮して予防的に手術を行うこともあります。
手術はほとんどが鏡視下にて、嚢胞を含む肺の一部を切除する術式で行うため、入院期間の短縮や早期回復が見込めます。

縦隔腫瘍

胸壁腫瘍

重症筋無力症

膿胸

壊死性降下性縦隔炎

など

医師のご紹介
Our Doctors

関根 康雄-千葉徳洲会病院
DOCTOR

副院長

関根 康雄[常勤]

Yasuo Sekine

◎専門分野

呼吸器外科

◎資格

日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡指導医
呼吸器外科専門医
一般社団法人日本外科学会 外科専門医

◎略歴

1987年千葉大学卒

赤星 拓-千葉徳洲会病院
DOCTOR

呼吸器外科医師

赤星 拓[常勤]

Taku Akahoshi

◎専門分野

外科一般

◎略歴

2000年千葉大学卒業