センター・コメディカル
回復期リハビリ病棟
Rehabilitation Ward
Rehabilitation Ward
回復期リハビリ病棟について
About Rehabilitation Ward
リハビリテーションとは単に訓練ということではなく、「生活の再建」と「ノーマライゼーション」の理念に基づく地域づくりのための全ての活動です。当院では、専門職によるチームアプローチと地域連携を通し、発症から退院後の在宅生活を支える総合的なリハビリテーションを展開しています。回復期リハビリテーション病棟では、疾病や怪我によりリハビリテーションを必要とする患者様に対して、日常生活活動(食事、更衣、排泄、移動、会話など)の向上、寝たきりの防止と家庭復帰を支援します。また、リハビリテーションプログラムを医師、看護師、看護助手、医療相談員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等が共同で作成し、これに基づくリハビリテーションを集中的に行う為の病棟です。
入院から退院までの流れ
From Admission to Discharge
入院の相談
医療機関から当院の医療福祉相談員(MSW)に連絡
TEL.047-466-7111(代表)
*転院などのご相談は、【医療機関】からとさせていただきます。
ご本人やご家族から直接のご相談はお受けできません。
入院相談外来<予約制>
担当のMSWが調整して、外来日を決定します。
外来日:毎週金曜日の午前・毎週月曜日の午後
入院
決定した入院予定日に来院します。
退院後の生活を意識したリハビリテーションの計画を立てます。
- ■リハビリテーション評価・訓練
- ■リハビリテーション・ケース・カンファレンス(R.C.C)月1回
- ■ショート・カンファレンス(毎朝・夕)
入院後、一人ひとりに各分野の担当スタッフ(Dr・Ns・PT・OT・ST・MSW)がチーム医療として患者さまの「離床活動」「運動」を積極的に行い、ADL向上を目指します。また、検討内容は月に1度主治医より説明があります。
*個人の状態により異なります。
退院準備~退院
家屋評価 | 実際にご自宅に担当スタッフが訪問し、退院後の生活を想定して家屋の評価、改修案の提案をします。 |
家族指導 | ご自宅で行う身の周り動作の介助方法について、担当スタッフから説明があります。 |
栄養指導 | 栄養管理が必要な方に、専門の栄養士から指導があります。 |
外出、外泊訓練 | 退院後の生活を想定して、ご自宅に一時帰宅します。 |
介護保険制度や障碍者福祉サービス制度の案内 |
*退院準備は個人の状態により異なります。
介護施設
「リハビリ友の会」「さえずり会」へ参加して活動の幅を広げることも可能です。
*療養型病院へのご紹介も行います。
訪問リハビリ | 退院直後の在宅生活の安定を目的とした短期集中訪問リハビリを行います。(居住地により訪問できない場合もあります。) |
入院生活について
During Your Stay
6:00 | 起床 |
7:00 | 洗面・更衣等 |
8:00 | 朝食 |
9:00 | |
10:00 | リハビリ訓練・検査等 |
11:00 | |
12:00 | 昼食 |
13:00 | |
14:00 | |
15:00 | リハビリ訓練・検査等 |
16:00 | |
17:00 | |
18:00 | 夕食 |
19:00 | |
20:00 | 就寝準備等 |
21:00 | 消灯 |
就寝時は寝巻き、日中は普段着に着替えます。生活全般をリハビリとして捉え病棟生活を送ります。患者様が主体的に活動できるように支援しています。患者様のリハビリにはご家族様の支えも大切です。回復期リハビリテーション病棟では、患者様の活動時間内はご家族様の面会時間に制限はありません。
■ 入浴
- <男性>月曜日、木曜日
- <女性 >火曜日、金曜日
当院での取り組み
Hospital Activities
年間行事
春・秋に行う屋外訓練
クリスマス会
-
年2回、近隣の公園で屋外訓練を行います。ご本人、ご家族に屋外での車イスの使い方や気分転換を目的に行っています。その他、院内にてクリスマス会も行っております。
患者会との交流
「閉じこもりをなくそう!」「旅は最高のリハビリ」「家族同士の情報交換」を趣旨・目的として活動している患者様・ご家族中心の会です。月2回のふれあい広場や春秋の日帰り旅行、2年に1度の1泊旅行などの活動をしています。
失語症友の会(さえずり会)
コミュニケーションが難しい方と、そのご家族様が退院後も社会参加と仲間作りを継続できるように活動しています。月1回の茶話会、年1回の日帰り旅行などの活動をしています。
対象となる患者様と入院期間
Eligibility and Length of Stay
疾患 | 入院期間 |
---|---|
脳血管疾患・脊髄損傷・頭部外傷・くも膜下出血のシャント術後・脳腫瘍・脳炎・急性脳症・脊髄炎・多発性神経炎・多発性硬化症・腕神経叢損傷等の発症もしくは手術後 |
150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷・頭部外傷を含む多発外傷 |
180日 |
大腿骨・骨盤・脊椎・股関節・膝関節の骨折または、二肢以上の多発骨折の発症後もしくは手術後 |
90日 |
疾患 | 入院期間 |
---|---|
外科手術または肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有する、手術後または発症後 |
90日 |
大腿骨・骨盤・脊椎・股関節・膝関節の神経・筋・靭帯損傷後 |
60日 |
股関節・膝関節の置換術後の状態 |
90日 |
回復期リハビリ病棟の実績
Rehabilitation Ward Performance
■【2023/1/1~12/31】
入院患者の 疾患別内訳 |
症例数(例) | 割合(%) | 平均入院日数(日) |
---|---|---|---|
脳血管疾患 | 121↑ | 40↑ | 87.8↑ |
整形疾患 | 136↑ | 45↑ | 69.2↓ |
廃用症候群 | 44↓ | 15↓ | 65.1↑ |
全体 | 301↑ | 100 | 76.1↑ |
入院患者の 居宅復帰率 |
症例数 | 居宅 | 転科・ 転院 |
死亡 | 居宅 復帰率(%) |
---|---|---|---|---|---|
脳血管疾患 | 121 | 89 | 20 | 0 | 88.1↑ |
整形疾患 | 136 | 111 | 12 | 0 | 89.5↑ |
廃用症候群 | 44 | 34 | 8 | 0 | 94.4↑ |
全体 | 301 | 234 | 40 | 0 | 89.7↑ |
ADLの改善 (FIM) |
入院時平均 | 退院時平均 | FIM利得 | FIM効率 |
---|---|---|---|---|
脳血管疾患 | 48.6↓ | 80.9↑ | 32.3↑ | 0.368↓ |
整形疾患 | 54.3↓ | 86.7↓ | 32.4↓ | 0.468↓ |
廃用症候群 | 50.3↑ | 78.9↑ | 28.6↑ | 0.439↑ |
全体 | 51.4↓ | 83.2↑ | 31.8↑ | 0.418↑ |
日常生活機能評価 | 入院時平均 | 退院時平均 | 利得 |
---|---|---|---|
脳血管疾患 | 9.02↑ | 5.59↑ | -3.43↓ |
整形疾患 | 7.54↓ | 4.32↑ | -3.22↓ |
廃用症候群 | 8.18↓ | 5.39↓ | -2.79↑ |
全体 | 8.23↓ | 4.98↓ | -3.25↓ |
重症度 (10点以上) |
入院時 | 退院時 | 退院時 4点以上の改善 |
---|---|---|---|
脳血管疾患 | 53/121=44%↓ | 29/121=24%↑ | 21/53=39.6%↓ |
整形疾患 | 37/136=27%↓ | 15/136=11%↑ | 19/37=51.4%↓ |
廃用症候群 | 17/44=39%↓ | 9/44=20%↓ | 8/17=47.1%↑ |
全体 | 107/301=36%↓ | 53/301=18%↓ | 48/107=44.9%↓ |
入院患者の 居宅復帰率 |
症例数 | 居宅 | 転科・ 転院 |
死亡 | 居宅 復帰率(%) |
---|---|---|---|---|---|
脳血管疾患 | 121 | 89 | 20 | 0 | 88.1↑ |
整形疾患 | 136 | 111 | 12 | 0 | 89.5↑ |
廃用症候群 | 44 | 34 | 8 | 0 | 94.4↑ |
全体 | 301 | 234 | 40 | 0 | 89.7↑ |
日常生活機能評価 | 入院時平均 | 退院時平均 | 利得 |
---|---|---|---|
脳血管疾患 | 9.02↑ | 5.59↑ | -3.43↓ |
整形疾患 | 7.54↓ | 4.32↑ | -3.22↓ |
廃用症候群 | 8.18↓ | 5.39↓ | -2.79↑ |
全体 | 8.23↓ | 4.98↓ | -3.25↓ |
紹介先 | 院内 | 院外 | |
---|---|---|---|
脳血管疾患 | 74(61%)↓ | 47(39%)↑ | |
整形疾患 | 34(25%)↑ | 102(75%)↓ | 花輪 45(44%) |
廃用症候群 | 40(91%)↓ | 4(9%)↑ | |
全体 | 148(49%)↓ | 153(51%)↑ |