ホーム診療科のご案内 > 病理診断科

診療科のご案内 病理診断科

病理診断科とは

”病理診断”とは、患者様の体から採取された病変を顕微鏡で観察して診断することです。例えば、胃の内視鏡検査(胃カメラ)をされ、病変が見つかった場合、内視鏡で観ただけでは、どのような質の病気なのか、つまり、炎症なのか腫瘍なのか、良性なのか悪性(がん)なのか、わからないことが多いのです。そこで、内視鏡検査をおこなった医師の判断のもと、病変の一部が採取され、病理検査室に運ばれ、顕微鏡で観察され、診断が確定されます。   この病理診断を専門的におこなう医師が”病理医”です。患者様に直接お目にかかることのない裏方ではありますが、病気の診断には大きく関わっています。

病理診断の仕事は大きく分けて3つあります。

■組織診断

1.生検組織診断:病変が見つかったとき、その一部が切り採られ、どのような病気なのか、顕微鏡で診断します。治療方針はこの結果によって決定されます。
2.手術材料の組織診断:手術によって摘出された病変あるいは臓器を肉眼的に観察して、顕微鏡で診断します。がんの場合は、その悪性の程度、進行の程度、完全に切除されているか、転移はあるか、などを検索します。その結果から術後のさらなる治療の必要性の有無や方法が検討されます。
3.術中迅速組織診断:術前に悪性か良性かなどの確定診断がついていない病変の診断や、病変が完全に切除されているなどの確認を手術中に検査します。ですから、その結果によって、手術の方針(手術を中止するか、もっと切除するか、など)が変わってくることもあります。ふつうの組織診断は、顕微鏡で観察できるように標本を作製するだけでも2-3日かかりますが、迅速病理診断では30分程度で結果を出します。これは手術ができるすべての病院でできる検査ではありません。標本を作製するための特殊な装置と技術、病理医の存在が不可欠だからです。病理医はどこの病院にもいるわけではありませんし、良好な標本が作製されないと名医といえども、診断には至りません。

■細胞診断

子宮や肺のがん検診などでご存知かもしれません。臓器や病変の一部を切り取る生検組織診断と違って、細胞診では体に傷をつけることがほとんどなく、検体を採取できます。病変が直接触れられる部にあれば細胞を擦り採り、病変が体の深い部にあれば針を刺して細胞を吸い取り、尿や喀痰などはそのものが検体となります。これらの細胞を顕微鏡で観て悪性か良性かを判定します。

■病理解剖

ご不幸にも亡くなられた患者様のご遺体を、ご遺族に承諾をいただいて解剖させていただくことがあります。 生前の診断の正しさ、治療の妥当性、病気の進行具合、死因等について、肉眼および顕微鏡によって全身を検索します。所用時間は解剖する範囲によりますが、3時間ほどで、解剖の際になされる切開は着衣によって見えなくなります。 ご遺族のご理解・ご協力によっておこなわれた解剖は、医師の育成においてたいへん貴重な学習内容となります。当院では、初期研修医が担当した解剖例は臨床病理検討会(CPCと略されます)にかけられ、科の隔たりなく、多くの医師の参加によって検討、議論がなされます。現在の医学医療の進歩・発展は、過去からの病理解剖に大きく支えられているのです。

医師のご紹介

”病理”は馴染みの薄い言葉ではないかと思います。
私は”病理医”で”病理診断”をおこなっています。

宍倉 有里

■専門分野

病理診断

■略歴

1989年東京慈恵会医科大学卒業

■資格

日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医

ページのトップへ