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専門外来 転移性脳腫瘍外来

転移性脳腫瘍外来とは

症状の出現した転移性脳腫瘍は救急疾患です。いかに早く対応するかが機能能力維持回復につながります。
転移性脳腫瘍はがん患者様の誰にでも可能性があります。専門外来での定期検査が重要です。

転移性脳腫瘍の専門的治療施設が少ないことから、生活に支障が出る様々な症状が出て初めて発見される患者様が多いのが現状です。
症状出現後の機能能力低下の速さは日単位であり、救急疾患です。担当医もしくは担当MDC直通電話で早急に対応し、
予約外の初診であっても検査を当日か、遅くとも1週間以内には施行しています。
当院転移性脳腫瘍外来では、転移性脳腫瘍が心配な患者様に対しては、2-3ヶ月ごとの頭部MRI検査での早期発見、早期治療を提案しています。
治療困難な病気であればあるほど、いかに早く対応するかが重要となります。

  • 『がんサポート』2013年6月号こんな医師にかかりたいに掲載

転移性脳腫瘍が抱える問題点と転移性脳腫瘍外来の必要性

がん治療が進歩し生命予後が改善する一方、経過が長くなったことから転移性脳腫瘍の頻度も増加しています。転移性脳腫瘍は通常のがん治療の効果が得られにくいことから、急激に腫瘍が大きくなり、数週間から数か月の経過で体が動かなくなったり、言葉がしゃべれなくなったり、性格変化が起きたり、記憶障害が起きたりと、顕著な生活能力低下を引き起こします。たとえ症状が出た後でも、高精度放射線治療や手術を駆使した専門的治療により、短時間で症状の改善を得られる可能性があるにもかかわらず、専門的治療を行っている施設は極端に少ない為、十分な治療を受けている患者様はごく一部にとどまっています。そのような患者様の治療に少しでも貢献できるよう、転移性脳腫瘍外来を開設しました。

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治療の実際

転移性脳腫瘍で治療を必要としている患者様は、すでに腫瘍により症状が出現している方が多いです。手術が必要な患者様には、原発巣のがん治療計画を極力中断せずに症状改善を得られるよう、早急かつ低侵襲な手術を行っています。また、高精度放射線治療を必要とする患者様には、当院脳神経外科福田が早急かつ責任を持って最新の高精度放射線治療機器である True Beam STx with Novalis Radiosurgery での放射線治療を行います。症状が出現している患者様には入院当日もしくは翌日から治療と並行してリハビリテーションを行い、早急な機能能力改善と生活社会復帰を図っています。

転移性脳腫瘍の専門的治療施設が少ないことから、生活に支障が出る様々な症状が出て初めて発見される患者様が多いのが現状です。当院転移性脳腫瘍外来では、転移性脳腫瘍が心配な患者様に対しては、2-3ヶ月ごとの頭部MRI検査での早期発見、早期治療を提案しています。治療困難な病気であればあるほど、いかに早く対応するかが重要となります。予約外の初診であっても検査を当日か、遅くとも1週間以内には施行しています。

転移性脳腫瘍はがん患者様の誰にでも可能性があります。専門外来での定期検査が重要です。

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高精度放射線治療とは

放射線は、腫瘍細胞の遺伝子(DNA)を切断し、腫瘍の増殖を抑えます ←→ 放射線は、正常細胞の遺伝子(DNA)にも影響を与え、その蓄積により副作用も出現する可能性があります。

より効果を得る為に、より副作用を抑える為に、
病変のみに多くの放射線を集中するための、
新たな治療機器が発展
高精度放射線治療(ピンポイント放射線治療)の出現

治療例

■転移性頭蓋骨腫瘍

75歳女性、子宮がん。右半身に力が入らなくなり寝たきり状態で、認知症が急激に悪化していたものの、
治療後1ヶ月で歩行可能、家事可能、認知症改善した。

長谷川式簡易知能評価スケール 4/30点(治療前)→ 21/30点(1カ月)⇒23/30点(2か月)

■転移性脳腫瘍 硬膜浸潤

72歳女性、大腸がん。内服で治まらない右半身の頻回な痙攣、右半身脱力で車いす移動、言葉が話せなくなり来院。治療後2週間で痙攣がなくなり、歩行可能、元通りに話せるようになった。

■頭蓋底悪性腫瘍

64歳女性、腺様嚢胞がん。物が二重に見えるようになり、視力も低下、言葉が出ずらくなり、記憶も低下、意欲がなくなり寝たきり生活の状態で来院。治療後1ヶ月で、目の症状、記憶、言葉の症状改善、意欲も戻り、主婦として家庭の役割も果たし、一人で外出するようになった。

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医師のご紹介

機能能力予後を重視した脳卒中治療と、
高精度放射線治療と手術を組み合せた脳腫瘍治療が専門

脳神経外科部長 福田 直

■専門分野

手術と高精度放射線治療を組み合せた脳腫瘍治療
機能能力予後を重視した脳卒中治療
三叉神経痛・顔面けいれんの手術
スポーツ頭部外傷
(昭和大学医歯薬保健医療学部ラグビー部監督)
(関東ラグビーフットボール協会メディカル委員 役員)

■略歴

2000年昭和大学医学部卒業、2004年昭和大学大学院医学研究科卒業、医学博士。
福島孝徳記念病院脳神経外科部長、船橋市立リハビリテーション病院医局長を経て、現在に至る。

■資格

日本脳神経外科学会専門医 評議員
日本脳卒中学会専門医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
日本頭痛学会専門医
がん治療認定医
The Radiosurgery Society Member
義肢装具等適合判定医師
脳梗塞t-PA適正使用講習会受講
ボトックス講習・実技セミナー受講
急性期病棟におけるリハビリテーション医師研修会受講
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会受講
臨床研修指導医講習会受講

■メディア等

2012年5月~7月  NHK ドラマ10 「はつ恋」 撮影協力
2013年7月  NHK連続テレビ小説「あまちゃん」 医事指導
「がんサポート」2013年 6月号 こんな医師にかかりたい に掲載
「がんサポート」2014年 8月号 がん相談 脳腫瘍 に掲載
「がんサポート」2014年10月号 がん相談 転移性脳腫瘍 に掲載
「脳神経外科速報」2014年10月号 Monthly View
急性期脳神経外科医が回復期病棟医を経験する意義 執筆
「がんサポート」2015年 3月号 凄腕の医療人 に掲載

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高精度放射線治療(True Beam STx with Novalis?Radiosugery, Cyberknife)症例数[福田医師]

■2007.11~2015.12

脳脊髄神経外科領域
治療症例 症例数
転移性脳腫瘍 684
髄膜腫 160
神経膠腫 63
神経鞘腫 46
下垂体腺腫 30
脳動静脈奇形 17
中枢神経原発悪性リンパ腫 12
頭蓋咽頭腫 11
上衣腫 9
血管芽腫 8
脊索腫 7
肉腫 7
血管外皮腫 5
海綿静脈洞内海綿状血管腫 2
三叉神経痛 1
松果体腫瘍 1
中心性神経細胞腫 1
奇形腫 1
頸椎・頸髄腫瘍 14
小計 1,079
耳鼻咽喉科頭頸部外科領域
治療症例 症例数
頚部リンパ節転移 76
歯肉・口腔底・頬粘膜・舌癌 51
中咽頭癌 49
喉頭・下咽頭癌 45
上咽頭癌 25
鼻・副鼻腔・外耳道癌 20
唾液腺癌 9
グロームス腫瘍 5
涙腺癌 5
甲状腺癌 3
頚部デスモイド 2
嗅神経芽細胞腫 2
小計 292
合計 1,371

高精度放射線治療に関する実績

2007.10~ 福島孝徳記念クリニック サイバーナイフセンター立ち上げ、治療担当医
2008.04~2010.06 福島孝徳記念クリニック サイバーナイフ部長
2010.10~ 東京サイバーナイフセンター 治療担当医
2012.06~ 千葉徳洲会病院 サイバーナイフ・転移性脳腫瘍外来開設
2014.09~ 千葉徳洲会病院 TrueBeam STx with Novalis Radiosurgeryによる高精度放射線治療開始
高精度放射線治療・転移性脳腫瘍外来開設

■高精度放射線治療に関する論文(筆頭のみ)~2015.12

著者名 タイトル・表題 発表誌名・ソース 巻・Vol. 号・No. 頁・ページ
福田 直、佐々木 晶子、
泉山 仁、阿部琢巳、
立川哲彦
神経膠芽腫培養細胞の放射線照射による放射線耐性と遺伝子発現 昭和医学会雑誌 66 5 309-324
Ataru Fukuda, Isao Kitahara, Akio Nemoto, Shinichiro Miyazaki, Yutaka Takusagawa, Takanori Fukushima Trigeminal neuralgia in patient secondary to with dural arteriovenous fistula of the superior petrosal sinus treated with CyberKnife radiosurgery 日本頭痛学会誌 36 3 268-272
福田 直、須藤 智、
北原功雄、小松大介、
小林信介、阿部琢巳、
福島孝徳
巨大転移性頭蓋骨腫瘍に対しサイバーナイフ7分割定位放射線治療を施行した1例 NEUROLOGICAL SURGERY 38 11 1013-1017

福田 直、佐々木 晶子、小林信介、北原功雄、水谷 徹

定位放射線治療後手術治療を必要とした聴神経鞘腫の臨床分類と病理所見 昭和医学会雑誌 72 4 479-487
福田 直、小林信介、北原功雄、水谷 徹 視交叉部転移性脳腫瘍に対しサイバーナイフ8分割定位放射線治療を施行した1例 昭和学士会雑誌 73 4 397-402

その他、筆頭演者での学会発表が48演題あり

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